初めまして。シンシナティチルドレンズホスピタルに研究留学中の妻に帯同している夫の津田桂と申します。渡米してもうすぐ3か月になる時点でこの文章を書いています。今後渡米する方のご参考になれば幸いです。
まずは渡米前の私の就労状況や家族構成について説明します。渡米前、私は産婦人科医として市中病院で外来診療を行っていました。家族構成は小学1年生の男子が1人いる3人家族です。
次に渡米に至るまでの経緯について。我々家族は2023年7月下旬に渡米しましたが、私自身は渡米1年くらい前から留学を把握しており妻が以前から海外留学を希望していることを知っていたので、特に反対する理由はありませんでした。もちろんローンを払い続けている自宅を残しての渡米(日米2つの居住費を払わなければならず不経済!)、子が小学校入学直後でまだ日本語が未確立であるなど、ネガティブな要素はありましたが経験はプライスレスだと考え家族全員で渡米しました。
渡米前準備について。海外赴任の本やサイトを参考にしながら漏れがないようにチェックリストを作成し順次行ってきました。インターネットを用いると現地小学校の比較検討・入学申し込み、検討する住居を現地の不動産仲介業者に依頼しオンラインでのリアルタイム内覧、賃貸契約などもでき日本にいながら米国での生活準備が結構できます。ほぼ全て英語でのやり取りでストレスもありますがアメリカでの生活を想像しながら準備するのは楽しいものでした。
渡米後の生活について。渡米直後は生活の立ち上げに奔走しましたが、ある程度生活環境を整える事ができた現在はアメリカ社会と関わりを持ちたいと思い、小学校での昼食やイベントのお手伝い、私の趣味であるマウンテンバイクのオフロードコース作成のボランティア活動などに携わっています。また現地の友人と定期的に一緒にマウンテンバイクを乗りに出かけています。もちろん遊んでいるばかりではなく子の日本語構築のため平日放課後は日本語の勉強を子と一緒に取り組み、炊事掃除洗濯など家事も行っています。食事は物価高と円安で生活費がかかるためほぼ自炊です。もともと料理好きだったので日本ではお目にかかれない食材、調味料を試してみる事はとても面白く食生活において特に我慢を強いられている感覚はありませんが、たまの贅沢は日本食材店で買う納豆です。
シンシナティは中心部から少し離れるだけで自然にあふれ、人もとても親切で私にとっては過ごしやすい都市です。限られた滞在期間のなか、様々な人やアメリカ社会とのつながりを持ち、人種・文化・価値観・アメリカならではの社会問題などの多様な経験をし、親子で成長して帰国できたらと思っています。
MTBトレイルのメンテナンス作業中の1枚。薮を払ったり木を植えたりしてます。日本と使う道具もやや異なり興味深いです。
ご近所さんと紅葉狩り。自然豊かで自然との距離が近い事もシンシナティの良いところ。