PI:宮腰 誠
シンシナティ小児病院医療センター小児・青年精神科部門の宮腰研究室では、次のような研究を行っています。
1、ヒト頭皮上計測脳波のメゾスケールでの計算論的な生成モデルの基礎的 解明(視床-皮質ループからダイポールアレイ投射後の体積伝導まで)。Nunez and Srinivasan (2006) 'Electric Field of the Brain'の単独訳プロジェクトを続けています。Paul Nunez氏は僕のサンディエゴでのメンターの一人です。もう一人はScott Makeigです。
2、実験心理学的な操作に応答する脳波信号変化の検出のための信号処理法の開発と実装(位相と振幅の時間周波数領域における解析、および線形代数を使った空間フィルタの適用)。プリプロセシングおよびアーティファクト除去もここに含まれます。なおMakoto's Preprocessing Pipelineというウィキサイトで情報を発信しています。
3、ヒト頭皮上計測データ、硬膜下計測データ、および動物データの解析。可視化、統計処理(主には時間周波数領域データのmass univariate analysisにweak familywise error rate controlを使った多重比較補正)。頭部フォワードモデルを使ったシミュレーションを含みます。
よくある応用先は認知科学、精神科学/神経内科学、および生体工学(Brain-Computer Interface)です。他チームでの脳波データを使った雑多な研究プロジェクトに解析担当として飛び込みで参加することが多く、サンディエゴ時代(2011-2022)の後半にはそれで研究費(=給料)を補っていました。シンシナティに移動してからは方法論的な基礎研究(主に独立成分分析の応用)に関わる論文をより多く出せるようになりました。
Makoto's Preprocessing Pipelineへのリンク
https://sccn.ucsd.edu/wiki/Makoto's_preprocessing_pipeline
https://sccn.ucsd.edu/wiki/Makoto%27s_useful_EEGLAB_code
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